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新井英夫×板坂記代子×佐久間新×吉野さつき
即興パフォーマンス&トークセッション

「もちつもたれつ、ありもので、なんとかしてみますか」

記事の掲載日: 2024年10月01日

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~4人組と“プラットをささえる人たち”のアートとケアをめぐる試み。生老病死と表現を包みこむ劇場をめざして~

◎企画趣旨

介護や医療、福祉もアートも、わたしたちの身体や心を支え、生かすもの。

「もちつもたれつ、ありもので、なんとかしてみますか」は、プラットという劇場での表現を通して、わたしたち一人一人もまた、お互いにもちつもたれつ支え合い、生かし合う存在であることを確かめようとする試みです。人も道具も制度も全て完璧に整っていなくても、ありもので、わたしたちの想像力と創造力でなんとかしてみますか、と。人の営みや感情、身体の有り様をさまざまな形でその舞台に乗せ、生老病死と表現を包み込もうとする劇場と、そこに集う“プラットをささえる人たち”とともに。

第一部は、2年前の夏にALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された新井英夫とパートナーでケアする立場にもなった板坂記代子、ジャワ舞踊家の佐久間新による即興パフォーマンス。異なる身体、ケアするされるを超えた身体の関わりから新しい表現が生み出されます。
第二部は、出演者によるトークセッション。コーディネーターの吉野さつきも加わり進行役を担います。ALSによりさまざまなケアが必要となった新井英夫が、アーティストとして生活し仕事を続けようと試行錯誤する中から見いだした「クリエイティビティ」とは?介護、福祉、医療とアートが重なり合う場からどんな希望が見えてくるのか?会場のみなさまとも一緒にお話ししていきます。

◎出演者からのメッセージ
新井英夫
「私もあなたも誰もがより良く生きる希望をつくりたい…」そういう思いが医療や福祉や介護とアートの原初だったんじゃないか?根っこは同じ。自分自身がALSと共に生きるようになってからそんな確信を深めています。いまココから新たな”つながり”の可能性を境を越えて「みんな」で探し語り合う実験です。どうぞご同席ください〜♪

板坂記代子
「重さと思いは同根」。学生の頃に知った、野口体操創始者のことばです。私はその人の重さを感じていたいのです。みんなでお互いに感じてみたいのです。

佐久間新 
ジャワ舞踊という異文化の伝統芸能を学び、教えてきたことがベースになっています。まず、常識、固定観念は覆されます。動き、気配を必死で真似てひたすら繰り返します。何年も続けていると、ストンと体に落ちてくる発見があります。それをいろんな体の人と共有するにはどうすればいいのか・・・。また、WSでいろんな体の人と踊る中で、ハッとする気づきがあります。そこからワークやダンスを生み出すこともあります。ダンス、ワークショップ、ケアは隣り合わせています。そこにはこれからのダンスやどう生き延びていくかのヒントがたくさんあるように思います。

“プラットをささえる人たち”について
新井、板坂、佐久間、吉野の4人組は、これまでプラットによるさまざまな活動に関わってきた人たちや普段からプラットを支えている人たちと、分け隔てなく一緒に「なんとかしてみる」場をつくりたいと考えています。この場にいらしてくださるみなさんも含めて“プラットをささえる人たち”です。


日程

2024年11月17日 (日)15:00開演

第一部 パフォーマンス
第二部 トークセッション
※途中休憩を含め、約90分〜120分を予定しています。出演の新井英夫の当日の体調により終演時間が変わります。

内容 出演:新井英夫、板坂記代子、佐久間新
コーディネーター:吉野さつき
協力:プラットをささえる人たち

※新井英夫の出演に関しては、体調によりオンラインなどになる場合があります。あらかじめご了承ください。

【プロフィール】
新井英夫(あらい ひでお)
体奏家・ダンスアーティスト。十五夜のビルの谷間での投げ銭方式野外劇など風景やマチと交わる劇団活動「電気曲馬団」主宰を経て、のち独学でダンスに。自然に学び力を抜く身体メソッド「野口体操」を創始者野口三千三から学び深い影響受ける。国内外での舞台活動との両輪として「からだを奏でる」ワークショップを教育・福祉・社会包摂などの場で幅広い対象に実施してきた。2022年夏に全身の筋肉が動かなくなる進行性難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の確定診断を受ける。現在も活動と発信を継続中。

板坂記代子(いたさか きよこ)
身体と造形の表現家。大学で銅版画制作を行ったのち、2006年新井英夫の「野口体操と体奏」に出会い、即興をベースにした身体表現全般を学ぶ。身体と造形のワークショップ活動を新井と共に実施しつつ「てきとう手しごと工房」と称して、かつての暮らしにあった「人の手の営み」を幅広く探求中。「手仕事×感覚遊び×カラダ×即興」がテーマ。現在は難病罹患中のパートナーをケアする立場として、日々「ケアする/される双方がお互い楽な身体介護」の可能性を追究している。

佐久間新(さくま しん)
ジャワ舞踊家。幼少の頃、臨床心理学者の父が自閉症の子どもと転がる姿を眺める。大阪大学でガムランを始める。同じ頃、流れる水のように舞うジャワ舞踊家ベン・スハルト氏に出会い、留学を決意。帰国後、様々なダンサーとコラボレーションを開始。たんぽぽの家の障害者との出会い以降、即興ダンスとマイノリティの人たちとのダンスに傾注。現在は、ジャワ舞踊をベースにアート、ケア、テクノロジーなど他領域との横断的な協働、新作発表を国際的に行っている。

吉野さつき(よしの さつき)
アーツ・マネージャー、愛知大学文学部人文社会学科現代文化コースメディア芸術専攻教授。英国シティ大学大学院でアーツ・マネジメントを学び、公立劇場勤務、英国での研修(文化庁派遣芸術家在外研修員)を経て教育、福祉等の場での芸術を用いた活動や、アウトリーチ事業、コミュニティアーツプログラム、ワークショップ等の企画運営を担う人材育成に各地で携わる。2022年度障害者文化芸術活動推進有識者会議構成員。異ジャンルコラボバンド「門限ズ」メンバー。
場所 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール舞台上
参加費 一般:1,500円
U25(25歳以下):1,000円
※未就学児は入場無料
対象 どなたでも
募集人数 50名(先着順)
締切り 定員に達し次第締切。
※定員に満たない場合は当日参加も可
申込み方法 □オンライン 下記申込フォームより、必要事項を記入してお申込みください。
□窓口・電話申込み プラットチケットセンター ☎0532-39-3090(休館日を除く10時~19時)

※申込フォームからお申込みいただく場合、info@toyohashi-at.jpからの返信メールを受け取れるように設定をお願い致します。
申込時には、自動返信メールをお送りしますのでそれが届かない場合は、迷惑メールフォルダ等に入っていないかなどご確認ください。特にezwebメールご利用の場合に当方からのメールが届かないというケースがよく発生しています。
ご不明な場合は、お問合せ先までお電話にてご連絡ください。
お問い合わせ プラットチケットセンター
〒440-0887 豊橋市西小田原町123番地
TEL:0532-39-3090(10:00-19:00) FAX:0532-55-8192
備考 視覚に障がいのある方にも体験していただける、音や動きの気配を感じていただけるようなパフォーマンスとなります。また、声を出してしまう人や動いてしまう人もご参加いただけます。

【鑑賞サポートについて】
下記鑑賞サポートをご準備しております。

◎聴覚に障がいのある方のための鑑賞サポート
・受付での筆談・手話通訳対応
・トークセッションの手話通訳

◎視覚に障がいのある方のための鑑賞サポート
・入場や場内でのサポート
・鑑賞しやすいエリアへのご案内

◎車椅子や盲導犬をご利用の方への鑑賞サポート
・入場サポート
・鑑賞しやすいエリアへのご案内

鑑賞サポートをご希望の方は、お申込の際にご記入・お伝えください。
また、上記以外のサポートをご希望の際も、その旨ご記入・お伝えください。

【お申込時のお願い】
□呼吸機能にリスクを抱える出演者新井の感染予防のため、ご来場の皆様にマスク着用のご協力をお願いする場合がございます。
□取材・撮影が入る場合や、非営利目的の広報物・出版物等の使用を目的にスタッフが写真・動画の撮影をする場合があります。
□写真・動画の撮影および録音はご遠慮ください。
□申込みフォームからお申込みいただく場合、info@toyohashi-at.jpからの返信メールを受け取れるように設定してください。

主催:愛知大学文学部人文社会学科現代文化コースメディア芸術専攻吉野ゼミ/公益財団法人豊橋文化振興財団
共催:豊橋市
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