プラット・アソシエイト・アーティストである俳優・平田満の発案による「対話を考える」の第6弾として、今回は、『オープンダイアローグとは何か』(医学書院)の著者で、オープンダイアローグを第一線で実践している精神科医である斎藤環さんをお招きします。
オープンダイアローグはどういうもので、なぜ人の心を癒やすのか、またその魅力や実践方法についてお話いただくとともに、グループに分かれて、リフレクティングワークとオープンダイアローグをロールプレイで体験し、感想や意見などを参加者の皆様と交換いたします。
それらの終了後に、平田満がモデレーターを務める哲学対話を、参加者の中で希望する方と行います。
俳優は「話す」ことよりも「聞く」ことのほうが難しいといわれます。 自分ばかり喋って相手の話すことを聞いていないと空っぽの会話になります。 表現というと自分の考えや感情を表すことだと思いがちですが、それをどう聞いてくれるかで真実味、深みも変わってくるのではないでしょうか。
俳優に限りません。声の大きい人や力を持った人が会話の主導権を握ったり、難しい言葉についていけなかったり、残念な思いを経験した人は多いと思います。 コミュニケーションがうまくいかないのはなぜでしょうか?
そのようなことを考えて、「聞く」ということをテーマに、様々な形で「対話」というものを皆さんとともに考える場を作りたいと思いました。 聞いてもらえることで自分が尊重されている、考える自由がある、ということを体感したり、人の話を聞き、考えることで固定観念を離れ、本来の自分とは何者かを見つけることができるのではないかと期待しています。
プラット・アソシエイト・アーティスト 平田満
子どもたちの思考力を養うために70年代にアメリカで始まった「子どものための哲学」に由来する。 それは、哲学者の思想を教えたり抽象的な問題について議論したりするのではなく、各人が一人で思索にふけるのでもない。身近な問いから出発して、グループで一緒に問い、考え、話をしていくものである。 中学校以上が一般的だが、小学校や幼稚園で行われることもある。 いずれにせよ、共に話すことを通して共同で思考を広げ、深めていくのが哲学対話である。 (インクルーシブ・アーツ・フェスティバル2019 ホームページより)
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