プラット・アソシエイト・アーティストである俳優・平田満の発案により2022年度より新企画「対話を考える」を始めました。
その第5弾として、平田満がモデレーターを務め哲学対話ワークショップを、アル☆カンパニー『POPPY!!!』の関連企画として実施いたします。
今回は『POPPY!!!』公演の直後ですので、作品のテーマでもある、話が通じない人とのすれ違いや、異なる価値観とどう対処していくか、などを柔らかく話しあっていきたいと思います。
俳優は「話す」ことよりも「聞く」ことのほうが難しいといわれます。
自分ばかり喋って相手の話すことを聞いていないと空っぽの会話になります。
表現というと自分の考えや感情を表すことだと思いがちですが、それをどう聞いてくれるかで真実味、深みも変わってくるのではないでしょうか。 俳優に限りません。声の大きい人や力を持った人が会話の主導権を握ったり、難しい言葉についていけなかったり、残念な思いを経験した人は多いと思います。
コミュニケーションがうまくいかないのはなぜでしょうか?
そのようなことを考えて、「聞く」ということをテーマに、様々な形で「対話」というものを皆さんとともに考える場を作りたいと思いました。
聞いてもらえることで自分が尊重されている、考える自由がある、ということを体感したり、人の話を聞き、考えることで固定観念を離れ、本来の自分とは何者かを見つけることができるのではないかと期待しています。
プラット・アソシエイト・アーティスト 平田満
子どもたちの思考力を養うために70年代にアメリカで始まった「子どものための哲学」に由来する。
それは、哲学者の思想を教えたり抽象的な問題について議論したりするのではなく、各人が一人で思索にふけるのでもない。身近な問いから出発して、グループで一緒に問い、考え、話をしていくものである。
中学校以上が一般的だが、小学校や幼稚園で行われることもある。
いずれにせよ、共に話すことを通して共同で思考を広げ、深めていくのが哲学対話である。
(インクルーシブ・アーツ・フェスティバル2019 ホームページより)
ダウンロード |
---|