人間国宝・野村万作と、現代劇や映画でも活躍する野村萬斎ほか「万作の会」による狂言公演です。
末広かり(すえひろがり) 野村万作
<あらすじ>
果報者が来客に末広かり(扇)を贈ろうと、太郎冠者に命じて都に買いに行かせる。ところが末広かりが何のことか知らない太郎冠者。声をかけてきた男の巧みな言葉に、古傘を末広かりと信じ込んでしまう。大喜びで古傘を買い求めた太郎冠者は早速屋敷に持ち帰ると、果報者に見せるのだが…。
縁起物の末広かりを題材とする、祝賀的な狂言の代表曲です。高揚する囃子物とともに晴れやかな結末へ向かう、和楽の世界をお楽しみください。
月見座頭(つきみざとう) 野村萬斎
<あらすじ>
中秋の名月の夜。座頭が河原で虫の音に聞き惚れていると、洛中から月見にきたという若い男が声をかける。歌の詠み合わせで意気投合した二人は、謡いつつ舞いつつささやかな酒宴を楽しむ。和やかなうちに別れの挨拶をかわし、座頭は気分良く帰途に着くが、突然…。
月夜の酒宴を楽しむ和やかな雰囲気が一転、意外な結末を迎えます。人間心理の不条理をシンプルに描く佳作です。
越後聟 祝言之式 (えちごむこ しゅうげんのしき) 野村裕基
<あらすじ>
「越後聟」は、能登の舅の元へ越後の婿が土産を携え聟入りにやってきて、舅と共に待っていた姉聟の勾当が、祝儀の盃をかわしながら舞を舞う。聟はそこで、越後の獅子舞を所望され、急ごしらえの扮装でめでたく舞い納めるというストーリーです。
今回は祝言之式として、後半の聟のアクロバティックな獅子舞をお送りします。
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