脇役の脇役…。僕は出来損ないの扇持ちくらいでちょうどいい。
でも何か、物語でいうところの端っこにいるような人間だってまともじゃないものになってみたい。
□字ック主宰・劇作家・演出家の山田佳奈の演出により、W.シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』をモチーフにした作品を、オーディションで選ばれた市民と共に創り上げます。
山田佳奈(上演台本・演出) メッセージ
人生にはまだ知らない事ばかりだ。豊橋に訪れるたび、市民と向き合うたびに発見がある。
ウィリアム・シェイクスピア不朽の名作『ロミオとジュリエット』を下敷きに何かやりましょうとお声がけいただき、32名の市民たちに人生の一片を話してもらったらやはり面白くて、それをできる限りお話にしようと思いました。
きっとそれらはスポットライトが当たるようなものではなくて、声が大きい人たちの後ろでこっそり隠れている脇役のようなものばかり。泣いたり悩んだり、それで諦めたり。
原作とは随分と違うだろうけれど、今作では演劇を通して『悲劇』を面白がれないものかしらと着想して描いた、いわば我々の物語です。
『悲劇』と『それ』はきっと遠からず近くにあって、どこかで繋がっているはずだから悲しみも悪くない。まともじゃないのは面白い——。
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